jpg NEO Sense of Horse Life 父子制覇の日本ダービー

父子制覇の日本ダービー

Derby2012.jpg
日本ダービー 2012  
優勝 ディープブリランテ(横は3着に入ったトーセンホマレボシ)
photo by netkeiba.com




久々のブログ更新になった。


昨年の有馬記念以来の競馬場での生観戦。
第79回日本ダービーは、非常によく晴れた五月晴れの中でのレース。
馬場状態も良馬場。 乾いた硬い高速決着を予想するコンディション。

奇しくも、父ディープインパクトの2005年5月29日、第72回日本ダービー
から7年目の昨日。

府中の直線を一気に駆け上がってくるディープブリランテの姿に
その父の姿が重なった。

2400mの走破タイム2分23秒8は、非常に速いペースを刻んで先行した2頭の馬、
ゼロス (16着に沈む)とトーセンホマレボシ (3着に粘った!)が作った
ハロンタイム 12.8 - 10.8 - 12.0 - 11.7 - 11.8 - 11.7 - 12.2 - 12.4 - 12.3 - 11.7 - 12.0 - 12.4
からして、終始3,4番手をキープしていた岩田騎手の手綱に、かかることなく
素直に追走していたディープブリランテとの人馬一体となった勝利だった。

それにしても、勝ったブリランテの後方から追い上げてきての惜しい2着になった
11番フェノーメノの脚色は、勝ったブリランテのそれよりも勢いがあった。
もしあと1mほどゴール板が先にあったなら、きっと交わしていただろう
そう思えるほど拮抗していた力だったと思える。

しかし、この「ハナ差」は永遠に詰まることのない2頭の運命の分かれ目になった。

3歳牡馬にとっての生涯唯一度のダービーレース。

父ディープインパクトのような圧倒的な存在感で、
人気も実力も人々に有無を言わせないほどの強さで勝ってみせたダービーもしびれたが
今年のように、群雄割拠していた戦前の予想から、
どの馬にでも勝機はあったかのように思えたが、
やはり、終わってみれば、実力通りの結果であった気がする。

惜しむらくは、昨年に続いて、ステイゴールド✕メジロマックイーンの血で臨んだ
2冠を願っていた内田博幸騎乗のゴールドシップと
1番人気に支持された福永騎手のワールドエースは、
上がり最速タイ33.8の脚を駆使したけれど
いかんせん、道中の位置取りが後ろ過ぎたきらいがあったのがいかにも残念ではあった。
特にゴールドシップは、パドックから返し馬そしてゲート入りまで、
妙に落ち着きすぎていて、兄オルフェーヴルの天皇賞を思い出し嫌な予感がよぎっていたが、
結局それが現実となってしまった。。。

しかし、祖父マックイーン譲りの芦毛の馬体と大飛びのゆったりと走るフォームを観ると
ステイヤーの血が色濃く出ている印象で、きっと距離伸びた菊花賞なら・・・・
と期待をしたい。

ゴール後、
ディープブリランテの鞍上で、写真判定を待ちながら
ゆっくり戻ってくる岩田騎手の姿がターフビジョンに映し出されている。
確定のランプが灯り、1着を確認した彼が突然、両手で顔を覆って突っ伏した。
感極まった岩田騎手が、号泣しているのだ。

場内のファンから。。。

「 いわた~~~!?」の声が発せられる。

もう、ブリランテの背に帽子を脱いで、顔をうずめて男泣きだ。

一瞬、( えっ? そこまで?? 
     NHKマイルの騎乗停止からやっと復帰できた喜び?? )

と、あっけにとられてしまったが、
そうか・・・
彼は、ダービー初制覇だったのだ。

そうだったのか・・・
かつて、一番人気の馬に乗って、プレッシャーに押しつぶされて
惨敗し青ざめた表情で引き上げてきた岩田騎手の姿が思い出された。

ジョッキーにとって、ダービージョッキーになることは悲願のような存在。

先輩ジョッキーたちの優勝時のウイニングランの様子、
しみじみとした優勝インタビューの数々。。。


やっと岩田ジョッキーもそんなダービージョッキーになったのだ。
それを確認したら、
なんだか、多くの観客の眼前で人目をはばからず涙にくれている姿は感動的だ。


表彰式の口取り写真を撮る岩田騎手に向かって、場内から

「 岩田、岩田!!」の声援が沸き起こる。

それを聞いた彼が、スタンドに向かってにっこり微笑み会釈をしてきた。
その時の彼はもう、とても晴れやかな顔に変わっていた。



応援していたゴールドシップは、残念ながら2冠馬になれなかったけれど
とてもいいレースだった。

そう思えるほどじんわり感動が伝わってきた。



やっぱり、ダービーは特別だ。
暖かな空気に包まれながら、競馬場をあとにした。

いい一日になった。




Derby2012-Meguro-kinen-pudock.jpg
12R 目黒記念パドック



第79回 東京優駿(日本ダービー)着順
1 10 ディープブリランテ 牡3 57.0 岩田康誠 2:23.8   34.5 496 -6 矢作芳人 3
2 11 フェノーメノ 牡3 57.0 蛯名正義 2:23.8 ハナ 33.9 490 -2 戸田博文 5
3 14 トーセンホマレボシ 牡3 57.0 C.ウィリアムズ 2:23.9 3/4 36.1 504 +6 池江泰寿 7
4 8 ワールドエース 牡3 57.0 福永祐一 2:24.0 クビ 33.8 446 0 池江泰寿 1
5 6 ゴールドシップ 牡3 57.0 内田博幸 2:24.0 クビ 33.8 500 +2 須貝尚介 2
6 7 コスモオオゾラ 牡3 57.0 柴田大知 2:24.1 1/2 34.2 466 -10 高橋義博 10
7 12 トリップ 牡3 57.0 田辺裕信 2:24.3 1 1/4 34.7 494 -2 松田博資 16
8 9 エタンダール 牡3 57.0 松岡正海 2:24.4 1/2 34.0 436 +6 藤原英昭 13
9 5 ベールドインパクト 牡3 57.0 藤岡佑介 2:24.4 クビ 33.9 488 0 大久保龍志 12
10 17 グランデッツァ 牡3 57.0 池添謙一 2:24.6 1 1/2 35.0 496 +12 平田修 4
11 4 ジャスタウェイ 牡3 57.0 秋山真一郎 2:24.8 3/4 34.1 482 +8 須貝尚介 15
12 16 モンストール 牡3 57.0 柴田善臣 2:25.0 1 1/2 34.4 460 0 尾関知人 17
13 18 アルフレード 牡3 57.0 武豊 2:25.1 1/2 34.7 520 +4 手塚貴久 8
14 1 スピルバーグ 牡3 57.0 横山典弘 2:25.4 2 34.4 504 +12 藤沢和雄 9
15 13 クラレント 牡3 57.0 小牧太 2:25.6 3/4 36.3 474 +2 橋口弘次郎 14
16 3 ゼロス 牡3 57.0 川田将雅 2:25.8 1 1/2 38.1 492 0 領家政蔵 11
17 15 ブライトライン 牡3 57.0 佐藤哲三 2:26.0 1 35.9 508 +6 鮫島一歩 18
18 2 ヒストリカル 牡3 57.0 安藤勝己 2:26.7 4 35.7 426 -8 音無秀孝 6


タイム
ハロンタイム 12.8 - 10.8 - 12.0 - 11.7 - 11.8 - 11.7 - 12.2 - 12.4 - 12.3 - 11.7 - 12.0 - 12.4
上り 4F 48.4 - 3F 36.1


コーナー通過順位
1コーナー 3,14(10,13)17,12(7,11)15,9(5,8)6(16,18)=2,4-1
2コーナー 3-14-13,10,17,12,11-7,15-9,8,5,6,18,16,4-2-1
3コーナー 3-14=13,10,17(12,11)-7,15,8(9,6)(5,18)(4,16)-2,1
4コーナー (*3,14)=(13,10)(12,17)(11,7)15(8,6)(9,18)5(4,16)-(1,2)



勝馬の情報

勝 馬 ディープブリランテ [牡3・鹿毛]
父:ディープインパクト
母:ラヴアンドバブルズ
馬 主 (有)サンデーレーシング
生産地 北海道新冠郡新冠町
生産牧場 パカパカファーム
戦 績 6戦3勝

獲得賞金 292,056,000円

主な勝鞍 重賞2勝目
H23  東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)

騎 手 岩田 康誠:初勝利
調教師 矢作 芳人:初勝利





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オルフェーヴル 悔しい2着 | top | New Year's Eve 2011

コメント

#
jacarandaさん
お久しぶりです。

ダービー・・・生観戦ですか。いいですねえ。
各馬、各ジョッキーみんなそれぞれ運命みたいのがあって
またみんなそれぞれ精一杯レースして
そしてみんなそれぞれ無事であった感動的なダービーでしたね。
生でみられてうらやましいです。

さて再来月にはセレクトセールです。
未来のダービー馬を探してこようかと思います。
by: バルくん | 2012/05/28 12:30 | URL [編集] | page top↑
#
バルくんさん、深夜にこんばんは。

ここのところ、TV観戦もままならないので、記事のアップがなかなか出来ないままで過ごしていました。
しかし、やはり、毎年ダービーだけは生観戦したいので、
今年は、久しぶりに馬仲間の友人も一緒に観られたので
嬉しかったですよ。
彼女とは、お父さんのディープインパクトのダービーも一緒だったのです。 私のダービーデビューも実は、この2005年のディープの時だったのです。
その子供のブリランテがダービー捕ったんですから、とても感慨深かったです。
彼も気性難で、陣営は本当に苦労されていたと思います。
特に、レース後、あんなに号泣するほどの思い入れのあった岩田騎手の胸の内を想像すると、ドラマだなあって思います。
惜しくも2着になった蛯名騎手のほうも検量室で悔し涙を流したとか。。。
おっしゃるように、それぞれの馬、それぞれのジョッキーたちの思いが交錯した、筋書きのない映画を観ているようですよね。
いつか、バルくんさんもダービー観戦に来てください。
待ってますよ。

そうそう。。。春のG1が終われば、もうセレクトセールが始まるのですよね。。。

今回の優勝馬、ディープブリランテも矢作調教師がセレクトセールで出会って、「この馬はぜったいダービーを取れる!」と思ったそうですから、楽しみですよね。



by: Jacaranda | 2012/05/29 02:50 | URL [編集] | page top↑

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