jpg NEO Sense of Horse Life ディープインパクト、すべてを振り切ってのゴール

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ディープインパクト、すべてを振り切ってのゴール

deepimpactJC-03.jpg



JC当日のお天気は、曇り。
おまけにレースの始まる午後からは雨マークの予報。
寒い朝。

数日前の記事で、ディープインパクトの禁止薬物裁定の記事を書いてから、
”チーム・ディープ”を取り巻く重苦しい空気が払拭できず、
JRAを通じて、発表のあった凱旋門賞失格の責任を一手にかぶってしまった形の
池江調教師のコメントの不透明な印象が、後から考えれば考えるほど、
私自身が指摘した、「 担当獣医師の責任の所在 」を言及した記事の内容が
だんだん宙に浮き始めてきたようで、いたたまれない気持ちに陥っていた
レース当日の朝。

コメントを頂いた、同じ獣医師の方の意見やさまざまなブログの主張する内容から、
池江さんの発表した、
「 吸引治療に使用したイプラトロピウムが飛散して干し草に付着した(!?)」
などというあまりにもお粗末な原因であったとは、
だんだん信じ難くなってきていて、それにはもっと深い真実が隠されていて、
それを池江さんが被った形で決着をつけようとしたのだとか。。。
いやいや・・・、やはりそういう単純な原因だったのだ、
寝藁に付着したものを本当にディープが摂取したのかも知れないし、
そういう陣営の認識の甘さがあったとしか考えられないとか。。。
そういう状況証拠の取れないものに対して、
軽々しく批判の記事を上げてしまった勇み足の自分・・・だったのでは・・・
と、あの記事をアップした後、
( 私の中では、報道として公表されている状況での原因を判断材料として、
とりあえずは説明のつく結果だったから。)
報道という世界の不透明さを考慮しないままの浅薄な内容だったのではないか・・・
コメントを頂いた方からの指摘で、自分の浅薄な考えをこのまま公開していていいのか。。。
少ない情報収集状況の中で、どうしようもない悔しさというか、
病気を管理するべき獣医師としての自分の気持ちが
ぐつぐつ噴出しそうな無念さを抱えた日々をすごしていた。

どんどんディープインパクトに対して、
「 英雄伝説 」の内部にある危うさのような危惧が渦巻いていた。

そういうまるで鈍より重たい曇り空そのものの心中だった。

だから、
府中の最後の直線を、気持ちよさそうに走り抜けていくディープに
必死に声援を送っていた。

ディープが空を飛ぶ姿は、この同じ府中を1年半前の春、
日本ダービーのレースで鳥肌が立つ思いで観ていたはずだったけれど、
この日の彼の走りには、
そういう単純な「 疑いもない強さを持った飛翔するディープインパクト 」ではない、
どこか人間のさまざまな思いを、その四肢が繰り出す2分25秒1の時間の中に、
陣営の願い、12万人の観客の思い、期待、希望、。。。
そういう一心な感情にきちんと答えを出してくるそういう、
稀有な存在感を見事に体現した一頭の、
まぎれもない21世紀の”英雄”がいたのである。

しかし、ジャパンCのディープは、
圧倒的なカリスマ的強さというあのダービーでの走りではなかった。
内をついて伸びているドリームパスポートの脚色が一向に衰えようとしない。
なかなか差し切れない直線、残り100のディープに、
楽々と抜けるという安心感は持てなかった、なぜだか判らないけれど。。。

「 抜けてほしい! 抜けてくれ~~! 」と

必死に声を出していた。
そんな、人間様(私)の思惑なぞ、どこ吹く風だった。
やっぱり、ディープは、風のように気持ちよさそうに
府中の長い直線の大外を単独飛行して、
アフリカの大草原を走るチーターのように、その小さな体で走り抜けていった。

ウイニングラン。
武騎手が、珍しいくらいに喜びをいっぱいに表して
二度三度とガッツポーズをしながら帰ってくる。

観客席から、
「 ディープ! ありがと~~!! 」
という声が掛かる。

凱旋門賞のまさかの3着、そして失格。
英雄に降りかかったさまざまな負の現象。
このまま引退してしまったら、「人間に作られたかりそめの英雄」
小さな暗黒の世界しか残されていないのではないかと
そういう渦巻くものすべてを
ディープインパクト自身がすべて払いのけてくれた。

ディープの日本ダービーのレースも歴史的なレース観戦だったけれど、
この2006年ジャパンCというレースは、未来永劫記憶に残る歴史的レースになった。
そういうレースをこの目で観られたこと、
いやその稀代の4歳のサンデーサイレンスの牡馬が勝ってくれたこと
それを府中でしっかりとこの眼に焼き付けることができたこと。

帰宅後も、すぐ記事にまとめず、
VTRに撮っていたTV中継をゆっくり見直しながら、余韻に浸っていた。

ディープらしく飛んでくれてほんとによかったなぁ・・・という気持ちに包まれていた。 
ダービーの時のような鳥肌が立つほどの感動というよりは、
「安心感」という感じか・・・
そのまま朝までソファで眠ってしまっていた...。
( 記事のアップが遅れたのはそのせい・・・)



DeepImpact04-2.jpg


「ほんとに、今日は勝ってくれてありがとう・・・」という雰囲気が
東京競馬場全体を包んでいたように感じた。



今年のJCは、いろいろ故障馬が続いていたり、JRAやらディープの取り巻く重い空気があって、
ディープインパクトが負けてしまったら・・・・・
と、落ち着かない気持ちを抱えていたけれど、
やっぱり生で観にいって本当によかったと思う。

パドック周回中も、
( もうディープインパクトが、この府中のパドックを歩くことも
これで最後なんだよなぁ。。。)
と、しっかりかみ締めるように見つめていた。
彼が回ってくると、一斉にシャッターが切られる。
( 異常にフラッシュの光が多くて,驚いたけれど・・・)

武騎手も、珍しく最後に残って、ファンサービスなのかな、
一周半くらいをゆっくりと回ってから地下道に入っていったなぁ。
ああ、いよいよ東京でのラストラン。


Deepimpact02.jpg



レース後、優勝レイをかけて凱旋周回のころには、もうディープは、落ち着いて淡々としていた。
さすがだった。



今は、
安堵の気持ちでいっぱいだ。
一緒に観戦していたブログ仲間の友人と別れて、帰りの電車で一人になったら、
東京は遅い雨が降り出してきていた。
レース中に降らなくて、今頃振り出すなんて。。。
まるで、天もディープインパクトに暖かい声援を送ってくれていたのかもしれない。。。
そう思ったら、池江さんの表彰式での涙のあとの真っ赤な眼を思い出して、
胸に迫って来るものがあって、私も目頭が熱くなった。

ディープインパクトの本当のラストラン、有馬記念では、
武騎手の言葉、
「 ディープにとって生涯最高のレース」をすると誓った。

クリスマスイブの日、やっぱり中山に行こう。
今年は絶対に入場券、確保しなくちゃと思った。

Hさん、Dさん!
やっぱり、有馬行きましょう!
行かなくちゃ、絶対後悔するよ!


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ウィジャボード、カーテンコールを前にして引退 | top | まだまだ成長途中か。。。インパーフェクト

コメント

#こんばんわ!
私が自分のブログで言い表すことが出来なかったことをJacarandaさんが全て語ってくれました。読んでいてあのときの自分の思いが再び込み上げてきて涙が出てきました。

あのレースはディープにとっても陣営にとってもディープファンにとっても本当に重みのあるレースで、負ければまたバッシングされるし自分の愛した馬があんなふうに叩かれるのはメチャ悔しくて・・なのでディープには絶対に勝って欲しかったレースでした。

今はもうディープには大きな夢をありがとう!って声を大にして叫ぶことができますね^^・・・というか24日は中山で泣き叫びたいです!!

ついにグランプリまでのカウントダウンがスタートしました。我々が出来ることはこの日までは絶対に体調などを崩さないで元気に中山へ行くことですね^^
by: pirloyan | 2006/12/02 01:22 | URL [編集] | page top↑
#
pirloyan さん、レス遅くなってしまいました。
ちょっと先週は自宅でPCを開く時間が取れなかったのです。。。

JCのあの日は、静かな感動をかみ締めながら、家路に着きました。
雨が降り出した夜をそういう余韻に浸りながら、私も嬉し涙に暮れていたんですよ。
池江さんのあのなんともいえない涙の後がはっきりわかるお顔が、表彰式のターフビジョンに大きく映し出された時は、感慨深かったです。
武騎手のあの喜びの大きさ。
いろいろなファンや関係者の思い、いや願いをすべて受け止めてくれたディープに、「本当にありがとう!
ほんとにあなたは稀代の名馬にふさわしい舞台で、最高のレースを演じてくれた真のヒーローだよ!」
って、思いっきり叫びたい気持ちです。
「 ディープありがとう~~! 」って、大きな声が観客席から飛んでました。
曇った初冬のあの日の東京競馬場を、私は絶対忘れることはないでしょうね。

>今はもうディープには大きな夢をありがとう!って声を大にして叫ぶことができますね^^・・・というか24日は中山で泣き叫びたいです!!

はい! 武騎手も言っていましたよね。
「ディープにとって、生涯最高のレースをする。」と。
絶対、素敵なクリスマスプレゼントくれますよ、ディープならね。
24日は、思いっきり泣きましょう~~!!
by: Jacaranda | 2006/12/05 09:32 | URL [編集] | page top↑

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JCウィークが終わった。外国馬の参戦はターフでは「牝馬2頭」、ダートでは「参戦なし」と寂しい感じもしたが、日本馬の海外での活躍の裏返しで、「今年は日本では勝てない」という話が当たっていたのかな。凱旋門
2006/12/05 (Tue) 21:38 | 気の向く馬馬
 時間がな~い  時間がな~い  ブログを書く時間がない.... (かまやつひろ
2006/12/06 (Wed) 01:57 | おけら街道まっしぐら
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