jpg NEO Sense of Horse Life 2009年02月

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写真家 今井壽惠さんの訃報

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絵画的で美しい競走馬の写真を長年に渡り撮り続けておられた
写真家の今井壽惠さんが亡くなられました。 77歳。

17日午後9時00分、急性心不全のため自宅にて逝去。

今井さんの写真は、定期購読していた 「優駿」の ”世界の名馬”シリーズを見て

( なんて、美しい写真なんだろう・・・ )

と、毎号ずっと飽きず眺めていました。
本当に、芸術的で高貴なたたずまいを漂わせていて
サラブレッドの美しさを教えて下さいました。




今、私の手元に
2006年9月17日のレーシング・プログラムがあります。
中山競馬場で、セントライト記念(GII)レースが開催された日です。
そのレープロの表紙裏に
今井さんの写真と文の一枚の記事が掲載されていました。

「 私が出会った名馬 」

” 赤目のスルー ” とタイトルされて、シアトルスルーの写真が眼に飛び込みます。
わざとフォーカスをぼかしたように、茶色に光るシアトルスルーの赤い眼が強烈に訴えかけてきます。

あまりにそのスルーの眼に引きつけられてしまい、
私は、このレープロを捨てることができないでいます。

それほど魅力を放っているのが今井さんの映し出すサラブレッドたちです。

ここに、その本文全文を書きとめてみます。


赤目のスルー        シアトルスルー

 アファームドの三冠誕生を信じ、1978年、再度渡米、ベルモント競馬場へ入った。 
本コーススタンド前で、アファームドの調教を見るために待っていると、
周辺のざわめきが大きくなり、「彼が来た」「彼だ」と、短く声がする。 
黄色のジャンパーを着用したライダーと黒鹿毛の馬とポニーが目の前にやってくる。 
前年度の三冠馬シアトルスルーとの初対面であった。 
勝気そうな目、若駒のように殺気だった身のこなし、自我の強い馬に見えた。 
無敗の三冠馬はベルモントSのあと、スワップSで4着、はじめての負けレース、
後にオーナーはシアトルスルーのプライドを傷つけた、との理由で調教師を変えている。 
G1挑戦10戦のうち9勝、全成績17戦14勝、2着2回、4着1回で現役を引退した。
 1988年頃から私は、ケンタッキーのスリーチムニーズファームへ、毎年のように
訪れ写真を撮る。 種牡馬としてトップクラスのシアトルスルーは、A.P.INDY、
SLEW O’GOLD、CAPOTE他、多くの後継馬を残し、名馬の名声を高めた。 
サラブレッドとして、見た目は美形とは言えないが、自ら創り出す雰囲気は毅然と
して、私は無視されっぱなしだった。 
人を射竦める眼光、威圧的な佇まい、競走馬としての心を持った馬は、
天才と狂気の血を持ち合わせていた。 或る時は、深く澄んだ黒目、
時には狂気の赤い目、魔物のように光る黄色の目の表情をのぞくだけで、
彼の心理に興味を持ち、会わずにはいられなかった。 
2002年5月7日永眠、彼の勝ったケンタッキーダービーと同じ日だった。 
彼は黒のビロードの馬着に包まれ、大好きだったペパーミントも一緒に埋葬された
由、最後に天使の目を見たかった。



  
写真も素晴らしいですが、今井さんの書かれる文章にも魅かれます。
そして、このシアトルスルーにも会ってみたくなるほどです。



2002年に、清里フォトアートミュージアムにて開催された
 =今井寿惠 「馬に魅せられて ― 40年の軌跡」 =
に、今井さんの写真の一部を見る事ができます。
最初に掲載されているメジロマックイーンの写真が、圧巻です。

馬を愛し、30年余にわたり馬を撮影し続けている今井寿惠。
イギリス、フランス各地の競馬場には今井の撮影のための席が用意され、
日本人として国内外で最も数多くの名馬を見てきたと言われる写真家です。



この時の図録がオンラインショップで購入可能です。


ご冥福をお祈りいたします。
合掌





 
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01:31 | 競馬関連ニュース | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑

ライバルは静かに去りぬ  -ダイワスカーレット引退 -

DaiwaScarlet20090216-netkeiba.jpg
ダイワスカーレット 有馬記念2008
写真提供: netkeiba.com



16日に、ダイワスカーレットの去就が発表され、
彼女の引退、繁殖入りが決定された。

同期、ウオッカとの対決戦の幕は再び上がらなかった。
スカーレットは、ドバイに旅立つ永遠のライバルを北の地で見送ることとなった
どちらが最強馬であったのか
それは未決着のままで、突然の幕切れだ。

2頭は、本当はいったいどちらが強い牝馬だったのだろうか。
その答えは、もう見いだせないまま。

しかし、
あの昨年の秋天の 「2cm」の着差など
それを、長い時間を費やして判定付けることなど
今にして思えば、
何の価値をも見出せない、ただの分析データでしかないとさえ思えるほど
ダイワスカーレットは、やはり強い走りを見せていたではないか

幻になったドバイの彼女のゴールする姿。
いったい全体、どんな成績を残すことができたのだろうかと
想像することすらできない、いいしれぬ喪失感。

それは、あのホクトベガがレース中に倒れたまま、永遠にゴールできなかった
1997年のドバイの悲報を受けた時と同じ感覚。

もう、彼女がターフを走る姿を見ることはできない。
この冷酷な現実。

母になって、彼女の2世の走りに期待
などと、今はまだ明るく気持ちを切り替えることができない。

好きだった兄、ダイワメジャーの妹としての存在感は私にとっては格別で、
その強さは誰もが認めていただろう。
結局、最後のレースになった有馬記念で、
彼女を初めて見て、ますます好きになっていたということを
改めて知る。







ダイワスカーレット

生年月日  2004年 5月13日
父  アグネスタキオン(サンデーサイレンス)   母  スカーレットブーケ(ノーザンテースト)
生産地  : 北海道千歳
生産者 : 社台ファーム
性別 : 牝
毛色 : 栗毛
調教師  : 松田国英(栗東)
馬主 :  大城敬三
競走成績  : 12戦8勝(現役馬)
主な勝鞍 : 桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念
受賞歴  : 2007年 JRA賞最優秀3歳牝馬、最優秀父内国産馬


00:58 | 現役牝馬 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

衝撃! ダイワスカーレットが浅屈腱炎を発症

DaiwaScarlet20081228-03.gif
ダイワスカーレット 有馬記念2008



春の嵐が吹き荒れた関東地方でしたが、
なんと競馬界にも、嵐が吹いてしまいました。

昨年暮れの有馬記念で、あれほど素晴らしい走りを見せ、
5歳になった今年、世界にその強さを見せ付けるはずだったダイワスカーレットに
なんと、最も恐れていた故障発症です。

左前肢の浅屈腱炎だという。
う~~ん。。。もう言葉がありません。

昨年4月の大阪杯で快勝したあと、はやり脚部不安で春全休してしまった彼女。
秋天からの復帰戦もウォッカとの激しい叩き合い、そして有馬記念と
どれも、力強く先行する強い走りを見せてくれて
ダイワスカーレットは、タフで牡馬をも蹴散らすほどの力強い牝馬
という印象を持ってしまっていたけれど
実は、やはり彼女もガラスの脚を持つサラブレッドだったということを
改めて思い知らされてしまった形。

とても悔しいですね。
管理するのは、"あの悪名高い"松国さん。

昨日の一週前追い切りを終えての松国氏のコメントは、

「 左前球節に熱があり、腫れもでてきて、球節下部には痛みもでてきました。」
と、冷静そうに語っているけれど
どうみたって、調教のハードさだったろうって。
正直、はっきり私は思ってしまうから、ここでも書いてしまう。

国内前哨戦の初ダート戦のフェブラリーSどころか、
肝心のドバイWCも出走不可能になってしまったではないか。

今朝、昨日熱発した左前肢の詳細検査を実施。
エコー検査で、腱及び靱帯の炎症を発見。

ああ、なんと言うことでしょう。
ダイワスカーレットは、すでに5歳になる牝馬。
あの奇跡の復活劇を演じた牡馬カネヒキリとは違う。
一年か2年か判らない治療期間を費やしてまで、現役を続けることは可能なのだろうか。

う~~ん。。。
まさか、このまま引退???

本当に、競走馬の明日は判らない。
昨年、同期のウオッカに秋天の座を奪われ、
年度代表馬もウオッカが奪取。
スカーレットの昨年の輝かしい後半の活躍は、記録に刻まれないままになった。
その巻き返しの今年だったはず。

悲しい春一番が吹いた日になった。

スカーレットの悲劇を伝えるニュースに並んで、
「ウオッカ、カジノドライヴがドバイへの招待受諾 」という記事タイトルが
その寂しさを増幅させる。

今年の競馬観戦の楽しみが激減したようで、
ショックで、しばらく立ち直れなくなりそう・・・・・

それにしても!
松国さん!
あなた、どう考えてんの???
( と、現状、原因の事実は知らねど、冷静ではいられない今日の私だ!)


今でも、これからも
私は、最強現役牝馬は、ウオッカではなくて、ダイワスカーレットだと思っているんです。
だから、幻の2008年度代表馬は、やはり彼女だという思いが強いのです。
連対をはずさないその強さは、
あのビワハヤヒデと重なります。

あっ!
でも、良きライバルのウオッカ嬢には、スカーレットの分まで、頑張って
日本牝馬の強さを見せてほしい。
先輩ホクトベガの眠る、彼の地、
ドバイでね!


23:40 | 現役牝馬 | comments (2) | trackbacks (2) | page top↑
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