jpg NEO Sense of Horse Life 2006年12月

Barbaroはもうすぐ退院

Dr.Richardson02.jpg
Barbaro の主治医 Dr.Richardson
Barbaroが、穏やかなXmasを迎えられた様子が彼の表情から伝わってきます。
photo by AP


先月、使用しているこのfc2ブログのサーバーの故障のために、
いくつかのBarbaro 関連記事が消失してしまったあと、
しばらく記事の更新がとまっていました。
さて、
11月中旬に、無事右足のギブスが取れたBarbaro。
順調な回復ぶりで、先日のクリスマスを平和に過ごした様子です。

クリスマス前の12月22日、
ペンシルバニア大獣医学部、ニュー・ボルトンセンターの
主治医、Dr.リチャードソンが、AP通信のインタビューに答えている記事が載っていました。
Barbaroは、もうすぐ長い闘病生活を終え、無事退院できるめどがついたそうです。
そして、彼は次のような言葉を強調して述べていました。

「 多くのファンの人たちに、一つだけ申し上げたいことがあります。
( Barbaroの )回復は、決して”奇跡”ではないのです。」

つまり、彼は、
 ”Barbaroの驚異的な回復は、Barbaro自身の生命力と
適切で科学的な処置が継続的に実を結んだ結果である。
そして、なによりオーナーを始めとして、治療に当たったすべての人間が、この馬を愛し、
そして、彼を助けたいという熱意があったからだ。”

とおっしゃりたいのではないでしょうか。
また、
Dr.リチャードソンが、ABCTVニュースで答えているビデオがあります。
この辺からの私が解釈したDr.リチャードソンの言葉、
”This recovery was no miracle. ”
なのですね。

( こちらの、右下にある”NEWS AUDIO/VIDEO”
をご覧になってください。)

この映像では、Barbaroの最近の様子が見られます。
ギブスは取れ、自分の4本の脚でしっかり歩いていますが、
右脚はプレートがうめこまれた状態で、
少し湾曲している飛節以下と、その右脚を運ぶ際のなんとなくぎごちない歩様が、
その骨折と闘病の凄まじさを物語っているようで
改めて、胸が詰まる思いです。

ずっと、こうしてBarbaroの闘病生活を追ってきましたが、
彼のこの患者としてもとても利口で前向きな姿勢が、
この驚異的な回復をもたらしたことは、間違いないことだと思います。

2006年アメリカ、ケンタッキーダービー馬、そして未完の幻の3冠馬Barbaro。

来る新しい年、
この素敵な3歳のBarbaroに、更なる幸せが待っていますように!





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ディープインパクト ~ 君が伝説になった日 ~

Retirement-Ceremony01.jpg



2006年12月24日、クリスマス・イヴ。
ついに、この日が来た。

今年後半、私の身辺は低空飛行、失速寸前だった。
そういう振り払えない蜘蛛の巣が張りこめたような精神状態の中、
かろうじて、毎週末の競走馬たちの走りに気力をもらってきた。
ディープインパクトの、凱旋門賞参戦からの彼に漂うグレーの不安定な空気。
それが、やっと11月末のJCで払拭された気がした。
そして。。。
彼のラストラン、2006年グランドフィナーレ・レース、有馬記念。
ディープインパクトは、このレースを最後、そのまま引退式に臨む。
そして、二度とターフには戻ってこない。
もう、彼のあの滑るような走りを観ることは出来ない。


正真正銘、本当にこれが最後。
そして、
彼は、冬晴れのなか、中山の直線を先頭で駆け抜けた。



今日の私は入場してすぐ、もう人に酔ってしまった。
入場者数は、11万7千人あまり。
パドックも人人。
最後のパドックでの写真撮影も、もう人の頭ばかりでどうにもならない。
結局、無用の長物の体たらくの望遠カメラ。
どうしても、ほかの馬たちばかりに焦点が合った綺麗な写真が撮れる。
ディープの写真は、どれも失敗だ。


DeepImpact03.jpg


なんとなく、後ろ向きの気分になる。
ムキになればなるほど、うまくいかない。
今の私の心が投影しているようだ。

おまけに、今日はターフ観覧も結局人をかき分けて進出する気力もないほどだ。
どこにも、コースを観られる場所が見つからない。

( せっかく、ディープの最後のレースを、彼と同じ空気の中で
  多くのファンたちと一緒に、この眼に焼き付けておこうと思ったのに・・・)


迫る発走時間に、とにかく外の空気を吸えるパドックの掲示板を観ることにとっさに決めた。
そんな観客が、たくさんいたから、ちょっとほっとした。
自分だけが取り残されたわけじゃない。
2階から、それらの人たちと一緒に、レースを見守る。

枠入りで、スイープトウショウが、ごねてなかなか入らない。
今日は、彼女のガンとゲートに入るのを拒否している様子が、
一瞬の緊張感から開放してくれた。
場内から、暖かい歓声があがる。
やっと入った彼女に、一斉に拍手が起こった。
精鋭たちの中に入って、牝馬ただ一頭の参戦。
今日は何故だか、スイープがとても可愛らしく見えた。


レースは、もうディープの独壇場だった。
後方3頭目を進んでいく。
3コーナーを過ぎたあたりから、もう馬なりに上がっていく。
そして、
彼の生涯最高の、そして最後の衝撃を、
私たちの前に見せてくれた。




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引退式。

16時50分。
すっかり暮れていった漆黒の中山競馬場の緑のターフに、
スポットライトを浴びて、君の姿が見えたとき、
もうすでに、胸に迫るものがあった。
この2年間のディープインパクトをずっと見守ってきた池江調教助手と市川厩務員さんが
手綱を引く。
二人の表情の、ずっとディープをいとおしそうに見ているのが印象的。


今日のラストランでつけていた、栄光のゼッケン4番の
青地に明るく浮き出た白いその”4”という数字と、”ディープインパクト”の名前。
ゴール板から4コーナーに向かって、直線の坂を歩いて下って、
また戻って来る。
そして・・・
主戦騎手の武豊騎手が、そっと彼の首をさすって、
ディープの背中から鞍が外れた時、
こらえていた涙が流れてきた。

もう・・本当にもう、彼の背中に鞍をつけて走ることはもうないのだ・・・

小田和正の、「言葉にできない」の曲が流れてきた時、
もう涙は、とめどなく頬を伝う。
横に友人がいなければ、もう号泣に近い、万巻迫る思いが溢れてきてしまった。

思えば、ミホノブルボンの皐月賞で、競走馬の魅力に取り付かれた私。
あれから、
私の人生の様々な苦しみや悲しみをずっと支えてくれてきたのが、
競馬という世界で生きている馬や人々だったことに、
改めて気づいた。
人生のどん底だと、明日の希望も失ってしまった時、
もうのめりこむように競走馬に夢中になっていった。

そういう中で出会ったのが、
今、競走馬人生を終えようとする
ディープインパクトという、この一頭のサラブレッドだったのだ。

藍色のクリスマス・イヴの空に、
天に逝ったあの馬たちを想っていた。



そして・・・
ディープインパクト。
あなたが走ったこの2年間。

あなたの存在そのものが、
私自身の身に、ずっと重くまとわりついていた
不完全燃焼の小さな燻りを持て余し、もがいていた自分の心の
最後の支えだったことを今、初めて思い知らされたのだ。

ずっと、あなたを通して
私は、自分の生きる道を見つけようとしてきていたのだ。

スポットライトを浴びて歩く君の姿が、
またゆっくりと視界から消えていった。

あなたに会えて本当に良かった。

ターフに決別するあなたの姿は、本当に「 伝説 」になった。

そして、
私も、
こんな暗黒の世界から、きっぱりと抜け出そう
いや、
抜け出さなければならないのだ。
そう思った。

ありがとう。
本当にありがとう。
ディープインパクトよ。
君と出会えたことに
君の走る同じ時代に生きたことに
感謝します。

ありがとう。
元気で
そして
また、逢おう。

君の子供たちが走り出す
その”父”の名前に刻まれるその時まで・・・


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ディープインパクトは、今日午前、元気に
信頼する市川厩務員さんとともに、
北海道へ旅立っって行った。





-- 写真日記 NEO Teatime Note より、改編 --

17:17 | 現役牡馬 | comments (6) | trackbacks (4) | page top↑

有馬記念の枠順発表

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ディープインパクト 有馬記念最終ランに向けて
写真提供:Sponichi Annex


朝日杯FSのドリームジャーニーが、
”軽く飛んだ”すばらしい走りを見せてくれて、
有馬記念で、いよいよ現役最終レースを迎えるディープインパクトを
ほうふつとさせてくれて、
脈々と続く競馬道が続いていくことに改めて気づいて、
少しだけ寂しさが薄れてくれた気がしたなぁ。

そんな、クリスマスイブ決戦の有馬記念。
ずっと先だと思っていたのに、もうというか・・・とうとう
今週末に迫った。

12月9日に、前売り記念チケットを、苦労して並んで手に入れてくれた友人から、
無事郵送されたチケットを受け取り、
望遠レンズつきのカメラも借りてきて、
こちらも臨戦態勢だ。

出走枠順が、今日JRAから発表された。

毎年、ファンの夢を乗せたお気に入りの馬たちが織り成す
素晴らしい感動のドラマを見せてくれる有馬記念レース。

もちろん、ディープには、引退の花道を飾ってほしいと思っている。
それでも、応援する馬たちが、、どの馬も渾身の力でゴール板を過ぎるまで、
精一杯応援をしていきたい。


有馬記念枠順

中山9R 第51回 有馬記念(GI)
サラ系3歳以上 オープン (混合)(指定) 定量 2500m 芝・右
発走 15:25


1. ポップロック 牡5 57.0 ペリエ 角居勝彦
2. デルタブルース 牡5 57.0 岩田康誠 角居勝彦
3. ドリームパスポート 牡3 55.0 内田博幸 松田博資
4. ディープインパクト 牡4 57.0 武豊 池江泰郎
5. ダイワメジャー 牡5 57.0 安藤勝己 上原博之
6. スイープトウショウ 牝5 55.0 池添謙一 鶴留明雄
7. コスモバルク 牡5 57.0 五十嵐冬 田部和則
8. メイショウサムソン 牡3 55.0 石橋守 瀬戸口勉
8. トウショウナイト 牡5 57.0 武士沢友 保田一隆
10.アドマイヤメイン 牡3 55.0 柴田善臣 橋田満
11.スウィフトカレント 牡5 57.0 横山典弘 森秀行
12.アドマイヤフジ 牡4 57.0 武幸四郎 橋田満
13.ウインジェネラーレ 牡6 57.0 蛯名正義 国枝栄
14.トーセンシャナオー 牡3 55.0 勝浦正樹 森秀行


香港Cで、惜しい2着のアドマイヤムーンと、チャクラが回避して、
結局14頭立てになった。

でも!
牝馬ただ一頭の参戦スイープトウショウの6番。
JCで初めてディープと戦ったことで、闘志が戻ってきたという2冠馬
メイショウサムソンの8番。
3年連続出場の地方競馬の星、コスモバルクのラッキー7番。
メルボルンCの連帯馬、デルタブルースとポップロックの1番、2番枠。
そして、3歳のいまや、上り調子のドリームパスポートの3番。
故障のため、長期休養明けで、久々にターフに帰って来るディープとともにクラシックを戦った
同期の桜、アドマイヤフジの参戦。調教も11秒台が出ていて、期待が膨らむ。 
ディープの引退レースに、4歳同期のこの馬の出走は本当にうれしいことだ。 
そうそう、重賞3連勝中のダイワメジャーも調子よさそうだしね。5番。
香港マイルで引退してしまった良きライバル、同期ダンスインザムードの分も頑張れ!

それからそれから、そのほかの馬たち!
みんなみんなこの一年の締めくくり、
中山で会えることを楽しみにしてるよ!

なんだか、ドキドキしてきた。
素敵なクリスマスプレゼントが舞い降りてきそう。。。


 yudoARIMA300.gif
有馬記念 2004

21:01 | レースメモ | comments (0) | trackbacks (1) | page top↑

ウィジャボード、カーテンコールを前にして引退

bc06-ft1-Ouija-Board-horse-.jpg
Ouija Board
Breeders' Cup Filly & Mare Turf 2006
Photo by Horse-Races.net



JC観戦記第2弾のアップもままならないままに日がたってしまいました。
おまけに、鼻風邪が酷くて、集中力がなくなってます。。。
( 粗稿は、書いているんですが。。。汗汗)
その間、ハーツクライの引退も決まり、すでに彼は北海道に帰っていきました。。。
(がんばって、いい子を出すんだよ~~!)


そして、昨日。。。雨の中。
24日の有馬記念の前売り入場券も、友人の努力で無事確保できました。
(Dさん、ありがと~~♪)


明日は、中山に出向いて、朝日杯FSを観戦後、
香港インターナショナルレーシングフェスティバルレースに出走予定の
日本馬たちをそのまま中山で中継観戦する予定です。

ダンスインザムードの引退レースである香港マイルはもちろんのこと、
同じ5歳牝馬の英国牝馬ウィジャボード(英・ダンロップ厩舎)の香港ヴァースも、
彼女の引退レースとして予定されていたのですが・・・

なんと、前日の土曜日の朝、左肩跛行が判明し、
このレースの出走取り消し、そのまま引退ということになってしまいました。

う~~ん。。。なんとも残念です。
結局、先日のジャパンCの3着のレースが、最後になってしまったのですね。
あのレースも、直線最後の追い込みは、すばらしい脚を見せてくれました。

ウィジャボードは、2度にわたって、ヨーロッパの年度代表馬に選ばれている名牝です。
香港ヴァースの2連覇をかけて最後の舞台を駆け抜けるはずだったのに。。。
神様は、本当に意地悪です。

今後は、予定通りアメリカに渡って、繁殖生活に入るそうです。

11月4日のBCフィリー&メアターフを勝った際、オーナーである
ダービー卿が、
「 彼女には、いろいろな所に一緒に旅をさせてもらった。
  とても、感謝している。 もうそろそろ楽をさせてやりたいと思っている。」
と、いとおしそうに語っていたことが思い出されます。

初年度は、キングマンボと配合されるそう。

2006年の暮れも、活躍してくれた馬たちの引退が続きます。
いつかは迎えるこの日。
それでも、やっぱり寂しいものですね。


( JCの彼女の勇姿や、ハーツクライの写真、
  まとめてまた写真集にアップしたいと思います。
  いやはや、暮れになるといろいろやること多いですね。。。)

06:24 | 海外競馬関連 | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑