jpg NEO Sense of Horse Life 2006年05月

いぶし銀の輝き、2冠馬メイショウサムソン

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第73回東京優駿(日本ダービー) 東京 芝2400m(左)。

混戦を制したのは、やはりこの馬、
石橋守騎手騎乗のメイショウサムソンでした。
地味だけれど安定したレース運びという印象は、
皐月賞のレースを観て実感していましたから、本当に良かったと思います。
東京競馬場に集まったファンも、昨年のディープインパクトの優勝とはまた違って、誰もが、
「 本当に良かった。 石橋騎手、おめでとう。 」
と、
実直な職人肌の石橋騎手を、22年目の憧れの「 ダービージョッキー 」に
導いた愛馬メイショウサムソンとともに、レース後の競馬場には暖かい拍手が降り注いでいました。
私も、ゴール後戻ってくるサムソンの愛嬌のある鼻白とピンクと青の勝負服の石橋騎手の姿を見て、目頭が熱くなってきました。
派手なパフォーマンスも無く、武骨な石橋騎手が、サムソンの鞍上で
涙しているのが見えるような気がしたからです。


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ゴール後、戻ってくるメイショウサムソンと石橋 守騎手。


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逍遥馬道に入る前に、しばらく佇み・・・


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スタンドの観客に向かって、帽子を取って深々と一礼した石橋騎手。

それを受けて、ファンからの一段と高い拍手と歓声が上がっていました。




当日朝まで、東京地方はひどい土砂降りでした。
府中のターフは、きっと重馬場のままだろうなァ。。。と、朝起きて思いました。
しかし、午後から天気は晴れ渡り、レースを迎える頃には競馬の神様が、
18頭の若駒たちにエールを送るように青空をもたらしてくれて
馬場は稍重にまで回復したのでした。

ここのところ、なかなか早く家を出ることができなくて、府中に着いたのが、3時15分過ぎ。
既に、各馬は本馬場入場に向かっているところでした。

今日の私の応援馬は、ただ2頭。
2冠を狙うメイショウサムソンとその僚馬、マルカシェンクでした。
ともに瀬戸口厩舎所属馬。
メイショウサムソンは、先週のダービーウイーク開幕祭の折、石橋騎手の寡黙な中にも、ゆるぎない自信とサムソン号の確かな手ごたえを感じている風で、
”きっと、ダービーも間違いないのではないか・・・”
と確信に近い思いがありました。
当日の馬場コンディションが、相当力のいるレース展開になると予想され、きっとサムソンのあのタフな走りが、彼にとって非常に有利な展開になってくれるだろうと言う期待を持っていました。

そして、マルカシェンク。
ようやく骨折が癒え、クラシック初参戦ですが、前走の京都新聞杯では、上がり3ハロンを、33.0とメンバー中最速でゴールした切れ味を鑑みて、
「もしや・・・2着に・・・」と願いを込めました。




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絶好のスタートを切ったメイショウサムソンと対照的に、マルカシェンクは痛恨の出遅れ。

逃げるアドマイヤメインの作る超スローのラップタイムに、掲示板を見ていた人々の口から、
「 なんだ~~~ぁ??。 遅すぎる~! 」
という声。

ダービー史上最も遅いペースではないかというような、前半1200m通過タイム1分15秒2を刻んでいます。
こうなると、切れ味勝負の後続の有力馬は、なかなか足を使ってしまったのではないかと。。。

道中、見事に折り合っていい感じで進んでいたサムソン。
4コーナーから徐々にペースを上げて、前にいるアドマイヤメインを捕らえにかかります。

( キタゾ、キタゾ~~。)
もう、私は周りの人を気にすることなく、大声で、
「 めいしょうさむそん、メイションサムソ~~ォン! 」
と叫びまくっていました。
200mのハロン棒を過ぎて、もうサムソンの勝利を確信しました。
  
逃げたアドマイヤメインは、何とか2着を確保。
あわや3着かと胸躍らせたマルカシェンクでしたが、やっぱり強い皐月賞2着馬、ドリームパスポートのすごい差し足の強襲で、あえなく4着でした。
でも、よくやったと思います。


テイエムオペラオー以来のオペラハウス産駒の強いG1馬の誕生です。
そして、昨年のディープインパクトに続く秋の3冠に夢をはせることができる喜び。

それまでのスマートなサンデーサイレンス産駒とは対照的な、
野太い安定感のあるメイショウサムソンのあの鼻白の特徴的な面差しの姿は、久々に好きだったビワハヤヒデを髣髴とさせてくれました。
嬉しい、そしてじわじわと感動が沸いてくる素晴らしいダービーデーになりました。

本当に、感動をありがとう! メイショウサムソン。
そして、本当におめでとうございます、石橋騎手。
そして、松本好雄オーナー。
そして、そして来年勇退する瀬戸口調教師の最後の戴冠をプレゼントした喜び。

嗚呼、私はなんて素敵な場面にいたことでしょう。

帰りの京王線の電車の中では、興奮気味のファンの人々の会話が聞こえてきます。

「 自分の惚れた馬が、二冠を取る瞬間に立ち会える幸運なんて、
  早々あるもんじゃないよ! 」

そんな暖かく充実感でいっぱいの車内。
私も胸にこみ上げる新たな涙をそっと抑えていました。


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石橋騎手、本当におめでとうございました!



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01:35 | レース回顧 | comments (4) | trackbacks (3) | page top↑

いよいよダービー

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ダービーウイーク開幕祭 
東京競馬場 パドックにて  May 21 2006



いよいよ、第73回日本ダービーの日が迫ってきました。
どきどきしますね。
皐月賞で、渋い勝ちっぷりを見せてくれたメイショウサムソン、
そして、2歳のデビューから応援してきたマルカシェンクがようやくのクラシック戦線に参入と、
どの馬にも勝って欲しいという気持ちになるほどに、素晴らしいメンバーがそろいました。
昨年のディープインパクト一人旅のレースも感動しましたが、
今年は、久々の群雄割拠の模様。
全馬が万全の体制で臨んでくるという新聞報道に、どの馬にも勝機があるように見えてきます。


そんなダービーウイークの開幕祭がオークスのレース終了後の
東京競馬場パドックで、
杉本 清アナウンサーと鈴木淑子さんの司会で開催されました。

当日はとてもよい天気でしたから気分もよく、レース観戦後もすぐに帰宅せず、そのまま参加してきました。
まず、オークス初制覇のカワカミプリンセス鞍上の本田優騎手に花束贈呈し、喜びのインタビュー。

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そして、いよいよダービー有力馬騎乗予定の5人のジョッキーが登場です。
フサイチジャンク騎乗の岩田騎手、ドリームパスポート騎乗の四位騎手、
メイショウサムソン騎乗の石橋騎手、アドマイヤムーン騎乗の武騎手
そして!、マルカシェンク騎乗の福永騎手と、そうそうたるメンバーです。

どういうわけか、しきりにフサイチジャンク騎乗の岩田騎手にプレッシャーをかける4人。
杉本さんの、 
「 一番人気はどの馬だと思いますか?」
と言う質問に、皆が一様に、
「 そりゃ~~、ねぇ、フサイチジャンクでしょう~~!」
と意味深。
( でも、金曜オッズでは、その通りジャンクが一番人気になっていますよね。)
特に武騎手が、
「 ボクが4戦乗って、きっちり仕上げてありますから・・・ネッ!」
と、キツ~いジョークを飛ばしてました。(笑)

こんな風に、いつもはレース後コメントを受ける騎手たちの、
勝負服を脱いだ姿を見たり、お話を聞いたりしたのって初めてなんですが、
結構、ユーモアたっぷりのタレントさん並みの堂々たるもの(って、当たり前か・・・)でした。

それにしても、5人ともダークスーツに白いインナーとファッションをそろえていたんですけれど、
印象的だったのは、皆さんとてもスマート!
減量したりして体重をキープされているんでしょうけれど、本当にほっそりして無駄な贅肉が皆無のようでした。
特に、福永騎手、思っていたよりずっと華奢な感じでした。

それから、皐月賞制覇で、いち早く今年のクラシックジョッキーになった石橋 守騎手、終始とても自信にあふれていて、寡黙でいぶし銀の佇まいでした。 サムソンの2冠に向けて、馬も好調キープでその確かな手ごたえを感じている風でした。
当日は、パドックの様子を観て確信を持つことができるでしょう。


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騎手たちに質問をする杉本アナと淑子さん



さて、応援しているマルカシェンク。
福永騎手がデビューから、
「 ようやくダービーを狙える馬に出会えました。 
  この馬で来年のダービーに向かいます。」
と、べたぼれでした。
「 ディープインパクト級のすごい奴と思っていたけれど、
  ちょっともしかしたら違うかも・・・・? と、この頃思ってます。」
と発言した福永騎手に向かって、武騎手がすかさず、
「 やっと判ったんだね。( ニヤリ! ) 」
と、返していたのがなかなかつツボにはまりました。
武騎手にとって、
ディープインパクトを超える馬が(世界に)いるはずが無いだろう!
という大いなる自信なのでしょうね。



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右から:岩田、四位、石橋、武各騎手


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そして最後に登場の福永祐一騎手.
生で観る彼は、同期の細井さんがおっしゃっていたように、とってもいい男でしたよ!


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レースクィーンの人たちと優勝レイを真ん中にして
武豊騎手が、ひときわすらりと見えますね。




さぁ! あなたの夢を託す馬はどの馬でしょうか?
この赤いレイをかけて、最後にファンの前に現れる馬はどの馬でしょうか。
またあの興奮の東京競馬場へ!
いざ!

天候はあいにくの雨模様の予報です。
全馬無事に走りきって来ることを願って。。。

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04:34 | レースメモ | comments (0) | trackbacks (2) | page top↑

コスモバルクの検疫騒動について ①

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シンガポールに足止めされたコスモバルク
写真提供:nikkansports.com



5月14日のシンガポールでの国際G1レース優勝後、
検疫のための血液検査で、擬陽性反応が出たコスモバルク。
その、「 馬ピロプラズマ病 」確定検査のために出国を止められていた
バルクの血液検査の最終結果がようやく判明した。

やはり、陰性であった。

昨日の昼前に、いち早く札幌TVニュースで報道されていた。
さすがに北海道、地元の星であるバルクのことは、
想像以上に大々的に取り上げられている。

私も一昨日から気になっていて、朝からこっそり競馬ニュースや 
気の向く馬馬 」のぜあみさんの記事を覗いていた。 
コスモバルクは、彼の所属するホッカイドウ競馬の私のサポート馬のうちの一頭なので、
午後一時過ぎ携帯メールにも知らせが入ってきた。

ほっと胸をなでおろす。
専門的な観点から考えても、確定検査では陰性であろうとは思っていても、
やはり実際の検査結果を見るまでは心配だったので、ひとまず安心した。 
良かった良かった。

バルクは、今日の夜の便で帰国。 
予定通り、やはり宝塚記念に出走するようだ。 
JRAの取り計らいで着地検疫を京都競馬場で行えるらしい。
しかし・・・、
海外遠征そして現地で予定外の長い滞在の後、一ヶ月も無い。
あのディープインパクトも出走予定のG1レースに参戦と、
過酷なロードレースのようで、大いに心配であるがどうなんだろう。
これまで、どんな馬も海外遠征から帰国後は、ある程度の期間十分な休養放牧をして英気を養っているのに、
いくら野武士のタフなバルクでもいかがなものか。 
あのハーツクライでさえ、ドバイから帰ってリフレッシュ放牧に出されていたではないか。
この点で、私は彼の宝塚記念レース参戦は反対派だ。 無理をしてはいけない。 
過去のテンポイント、ライスシャワーそしてホクトベガを思い出して欲しい。 
みな、一様に事故レース参戦前の雰囲気は、人間の大きすぎる期待があったではないか。
といって、バルクが不運に見舞われるということではないけれど。
どうしても・・・ひっかるのだ。



いや、今後のことはさておき、
これからこのブログで今回の騒動について、報道関係の有り方について感じたことを、
家畜衛生の専門家の立場から私の感想をまとめてみようと思っている。


(* すみません。
   続きは、明日以降にさせてください。
   ちょっと時間切れです。 非常にセンシティブな内容ですので、
   きちんとまとめていきたいと思っています。
   よろしくお願いします。)

03:00 | 競馬関連ニュース | comments (2) | trackbacks (1) | page top↑

無敗の樫の女王誕生

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オークス優勝馬 カワカミプリンセス

( きちんとまとめる時間が取れないので、簡単ですが・・・)

日曜の牝馬クラシック2冠目、第67回優駿牝馬(オークス)
東京・芝 2400m。

混戦のレースを制したのは、4戦4勝、
遅れてきたシンデレラガールのカワカミプリンセスだった。
無敗の女王誕生だ。 清々しい直線の末脚だった。

レース中は、オレンジのメンコをつけていたのだけれど、
凱旋周回の時には、そのメンコをはずして、凛々しくそして可愛い顔を見せてくれていた。

負け知らずの勢いのある上がり馬の彼女。
さすがと言えるほどの堂々とした趣を呈していたのが印象的。

皐月賞の時のメイショウサムソンもヴィクトリアマイルのダンスインザムードも
みな、勝った後の馬には、自信にあふれたオーラがみなぎっている。
最近になって、カメラを向けながら、そういう馬の姿を堪能する余裕が出てきた私。
また、そういうレースを終えて凱旋周回する優勝した馬の魅力に取り付かれていく私。
競馬の醍醐味は、馬券が当たることも魅力だろうけれど、
独特の栄光の輝く瞬間を見るのも、とても素敵な時間だ。

応援していたキストゥヘヴンは、距離が長すぎたか・・・な。
直線に向いて苦しそうだったものね。 マイルでの活躍を期待しましょう!
また、頑張れ!


さあ、来週はいよいよ日本ダービー!



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ファンから歓喜で迎えられる


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レースを終えて、引き上げてくるカワカミプリンセスと本田騎手





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スタートして、一周目の正面スタンド前を通過



( 今日は、パドック写真はありませんが、
  残りの写真も整理して、またアップしていきます。)


* 今年の皐月賞と第一回ヴィクトリアマイルの観戦記および写真も、
  追々アップ予定しています。


06:39 | レース回顧 | comments (2) | trackbacks (2) | page top↑

シンガポールにいるコスモバルクのこと

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コスモバルクと五十嵐騎手 Singapore Airline Cup 2006
写真提供:Yahoo! Sports


我が家のインターネットがつながっていない間に、
競走馬の世界では、大変なことが起こっている。

先週日曜日夜、シンガポール、クランジ競馬場で行われた国際G1、シンガポール航空国際カップ(芝2000m)で、見事悲願の優勝を果たしたコスモバルクが、着地検疫時に採血されたサンプルから、あろうことか「 馬ピロプラズマ症」の抗体陽性反応が出たために、出国の許可が下りないで、いまだに日本に帰れないというニュースが飛び込んできた。

本病は、日本でもシンガポールでも過去に発生を見ない疾病のひとつであるので、関係者はもとより、ファンの人たちの中に衝撃が走った。
私も専門家の一人として、この問題については、状況把握をし、冷静に経過を見ているところだ。
この件についての私のコメントは、
「 気の向く馬馬 」のぜあみさんの記事に残させていただいている。
判定は、2次検査の結果待ちということで来週早々には、白黒がはっきりするだろうと思う。


というわけで、昨日からやっとインターネット再開しましたので、
この問題について、改めて、専門家としての立場から記事をまとめさせていただきたいと思っています。
しかし、今日は、オークス観戦のため、これから府中に向かいますので、帰宅後ゆっくり落ち着いてからまた更新しようと思います。

さて、皆さんの願いのとおりになることを祈って、
いざ! 東京競馬場へ!!



12:33 | 競馬関連ニュース | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑

日本の至宝ディープインパクト

我が家のインターネットが移行中で、しばらく更新をお休みしていましたが、

さすがに、昨日の天皇賞・春のレースのこと、書き込みしておかなくちゃと思って、

図書館から更新です。

ですので、写真はなし。。。


ディープ、飛びましたねぇ・・・

凄かったです。

上がり3ハロンを正確に11秒台をたたき出しての、レコード勝ちは、
もう鳥肌ものでした。

春の天皇賞は、池江厩舎の人たちにとって、特に池江助手にとっては、
先日急逝したメジロマックイーンの供養にもなり、
表彰台で、涙を流している姿を拝見して、思わずもらい泣きでした。

今日の、スポーツ紙に、

「 マックがいたからこそ、今のディープがあるんだ。
  これからもずっと、このマックの写真を胸にレースに望みます。」
とおっしゃっていた池江助手。

昨日の天皇賞のレースも、しっかりマックの写真を胸に忍ばせていたそうです。


父、サンデーサイレンスの残した最高傑作。
あの、シンボリルドルフをも超えた、素晴らしい馬。

あの研ぎ澄まされた438kgの馬が飛んでいる姿、
いつまでも記憶に残しておきましょう。

嗚呼、
サンデーよ、ありがとう!

マックイーンよ、ありがとう!

天国へ投げキッスします。


18:57 | レース回顧 | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑